坊っちゃん列車
道後の街並みを、ノスタルジックに彩る『坊っちゃん列車』
街中を蒸気を吹き上げ、汽笛を鳴らしながら走る深緑の小さな列車『坊っちゃん列車』。夏目漱石に「マッチ箱のような汽車」と言わせたほどの小振りなかわいい列車です。
坊っちゃん列車の車内は、ほぼ木製で、座席まで木製。普通の電車のようなつり革もなく、車掌さんの制服も、当時の資料などを基にできるだけ忠実に再現されているので、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。
松山城をぐるりと囲むように、道後温泉から松山市駅を挟んで、古町まで運行しているので坊っちゃん列車に乗りながら観光するのもいいんじゃないでしょうか。
一番の見所は、『方向転換』
個人的な坊っちゃん列車の一番の見所は、なんといっても『方向転換』。
坊っちゃん列車には。普通の電車のように、前、後ろの顔があるわけではないので、終点で方向転換をする必要があります。
まず、車掌さんが乗る機関車と、お客が乗車する客車との連結を切り離します。
そして次が見所!なんと機関車を人力で押して方向転換するんですよ!
この原始的なところに、ノスタルジックさ感じてしまいますね。
坊っちゃん列車に乗る際の注意点
土日祝は本当に人がいっぱい。「子どもが喜ぶだろう」と思って乗せると、とんでもない目に遭います。座席も20名ほどしか座れないので、心配な方は予約するといいですよ。
また、基本的には1時間に1本程度しか運行してまいせんし、時間も冬場は夕方4時前後、夏場でも5時前後までしか動いてません。
あと、移動距離の割に料金が高い。夏目漱石の坊っちゃんの中でも、「えらい安いと思ったら、5分ほどで降りないといかん。」というような一文があります。歩けない距離でもないですからね。
個人的には時間があれば乗ればいいかなと。乗ってるよりも動いているのを見ているだけでも結構満足できますからね。
料金表
購入方法は、乗車券販売窓口、または乗車時に車掌さんから購入できます。
大人 | 小児 | ||
---|---|---|---|
1乗車 | 300円 | 200円 | |
1DAYチケット持参の場合(乗車時、車掌さんへお支払い) | 100円 | 100円 | |
坊っちゃん列車(1乗車)との「セット乗車券」 | 市内電車・バス(都心循環東南線・東西線・平和通り線)1日乗車券 | 500円 | 300円 |
市内電車・バス(都心循環東南線・東西線・平和通り線)1日乗車券+記念グッズ | 1,000円 | 1,000円 |
乗車方法・のりば案内
坊っちゃん列車は、道後温泉・大街道・松山市駅・JR松山駅前・古町の各電停より乗車できます。
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坊っちゃん列車の豆知識
今動いているのは、明治21年から67年間走っていた蒸気機関車を復元したもので、明治期に走っていた坊っちゃん列車は蒸気機関で、現在の坊っちゃん列車はディーゼルなんです。なので、蒸気機関車の特長とも言える環境問題となるばい煙を出すことなく、代わりに水蒸気が吹き出し、蒸気機関車独特の音もスピーカーで流すという工夫が凝らされています。